1. TOP
  2. ピアノ練習嫌い克服法 小学生高学年①
ピアノのいろんなハナシ article

ピアノ練習嫌い克服法 小学生高学年①
小学生高学年で初めてピアノを習った場合

ピアノのいろんなハナシ article

ピアノ練習嫌い克服法
小学生高学年①
小学生高学年で初めて
ピアノを習った場合

 

ピアノを小学校高学年になってから習い始める人は、本人がはっきりとした意志を持っています。
幼稚園や小学校入学時、親がピアノを勧めた時には興味がなくとも、周りのお友達から影響を受けることがあります。
お友達がピアノを習い出し、数年経って結構な曲を両手で弾けるようになってきた。
遊びに行った先で素敵にピアノを弾いているのを見た。
発表会でドレスを着ての演奏姿を見た。など…
「自分もやってみたい!」「自分もあの曲を弾けるようになりたい!」と、親に訴えてくるでしょう。

習い始めて数ヶ月後に
起こりやすいこと

習い始めて数ヶ月後に
起こりやすいこと

それでは…と、親の方も習わせてあげようと始める場合がほとんどです。
こう言った、本人自身の「ピアノを弾けるようになりたい!」気持ちが強い場合、レッスンでは一生懸命勉強します。
少しでも上手なお友達に近づきたいと、長時間練習に励む子も多いでしょう。
最初のうちはそれで十分なのですが、3~6ヶ月も過ぎると段々とモチベーションが下がり出し、毎日の練習も少なくなっていき、時には全く練習しないままレッスンにいく事も…。

親「自分からピアノ習いたいって言ったのに、ちゃんと練習しなさい!」
子「後でやる…」
親「遅くから始めたのだから、人の倍練習しないと追いつかないわよ!」
子「疲れている…」
親「月謝がモッタイナイ!」
子「うるさいなあ…」
親「やる気がないならやめなさい!」

こんな言葉が飛び交うようになったら要注意です。
習い始めの頃の情熱はどこへ行ったのか…
「うちの子には才能が無いから無理なのかしら?」「無理にやらせる必要はあるの?」
せっかくピアノも買ったのにモッタイナイ!
では、どうやって解決し、やる気を出させることが出来るのでしょうか?

練習嫌いになる原因と克服法

練習嫌いになる
原因と克服法

練習嫌いはやる気がなくなったからです。原因は3つ。
A.自分が思っていた以上に楽譜を読むのが難しい、リズムが分からない。
B.他にも習い事があり、生活時間が不規則でピアノの居場所、練習時間が定まらない。
C.周りのお友達に比べて自分は下手だと分かった。

A.自分が思っていた以上に楽譜を読むのが難しい、リズムが分からない。

高学年① 練習

生徒さんが自分で練習してきた楽譜

楽譜の読み方自体は、先生の説明で理解は出来ても読譜量が足りないと、スムーズな演奏にはなりません。
目視だけでなく、声を出して歌いながら弾くのが効果的ですが、高学年になると、声を出す事に恥ずかしさが加わり、結果メロデイーを覚えて楽譜を見ないで弾くことになります。
この様な「覚え弾き」は要注意です!

【克服法:先生とタックを組むこと】
読譜はピアノに向かわず、机の上に楽譜を置いて片手で音符を追いながら複数回歌うのが効果的ですが(ソルフエージュ)レッスンで先生に本人への指導を徹底してもらうようにハッキリとお願いしましょう。
指導力のある先生ならば、対策として読譜の宿題を出したり、一緒に読譜練習をしたりと工夫を凝らしたレッスンを展開してくれます。
親は楽譜が読めないから…と遠慮せずに、「親が出来ないからこそ、習いに来るのです。」と、先生と一緒にタックを組んで進むことをお勧めします。

B.他にも習い事があり、生活時間が不規則でピアノの居場所、練習時間が定まらない。

小学校が終わった後、塾や習い事がびっしりと詰まっていて、帰宅すると既に夜…
晩ご飯、お風呂が終わるとすでに8時、大急ぎで宿題やっても9時過ぎてしまう日も…
決して怠けているわけではないけど、ピアノを練習する時間が無い…と言う子供さんも多い事でしょう。
でも、ピアノを習いたい!と自分で希望したのなら出来ます。
アレもコレもと手を伸ばしても、全てを全うする事は出来ません。

【克服法:一週間のスケジュール見直し】
自分自身の中での優先順位を決めて、一週間のスケジュールを書き出してみましょう。
こうして、自分自身を見つめ直す事も重要です。
毎日練習出来無くても、例え1日おきでも週末だけでも、ピアノの時間を確保する必要があります。
朝練習という手も!朝の忙しい時間に練習するのは大変と思われるかもしれませんが、学校出発前の30分間だけ!の習慣づけが、学校生活でも良い影響を発揮します。
夜の練習だと、ダラダラ弾いてしまう癖も、朝の決まった時間内だと、集中して出来ます。
中高生になると部活動で朝練があるのも同じですね。一歩早く始めましょう。

C.周りのお友達に比べて自分は下手だと分かった。

「幼い時からレッスンを始めているというだけで上手なお友達を見て、何だか自分が無能に思える…」お子さんがそう考えだすのは『思春期』に入ったからなのです。

【克服法:お子さんだけを見つめて応援を】
「ピアノを習い始めた時期が遅いのだから上手になるにはある程度の時間が必要。」と言ってギユ~と強く抱きしめてあげましょう。
「貴方は今、一生身につくモノを習っているのだから、焦りは禁物!」
「友達と自分を比べるのではなく、〇年後の自分の姿を想像して!その為に、今出来る事をやりましょう。」と、心細く不安な気持ちを払拭し、親として最大限の応援をしていることを伝えて下さい。
間違っても「〇〇ちゃんはもう〇〇曲を弾いているよ。」等と他人との比較をしないで下さい。
競争心をあおるのは一時のモチベーションアップにはなっても、自己肯定感の弱い、人の顔色ばかり窺うような、つまらない大人になります。
「世界一大事な私の子!」だという事を言葉と態度で伝え、応援して下さい。
「いつかショパンを弾けるようなったら良いね…」と親子で夢を語るのもgood!

 

長廻かおる

Back to List

Back to List

 
ページのトップへ戻る