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ピアノの練習嫌い克服法 小学生低学年

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ピアノの練習嫌い克服法
小学生低学年

 

小学校入学を機にピアノレッスンを始める方は多いですね。
小学生になってから…というのは、親の意向だけでなく、子供自身も「やりたい!」と言う意識を持っている場合が多いので、レッスンを始める時に、ピアノを習うのは「毎日の練習」が必要だと、しっかりと言い聞かせてから始めるのが成功の秘訣です。

親自身が小学生の頃ピアノを習っていたが、練習が続かなくて辞めてしまった…と言う経験をお持ちの方も多い事でしょう。
それ故に、我が子の意志を確かめ、練習の約束をしてレッスンを始めましょう。
とは言え、実際にレッスンが始まったら、最初はやっていた家での練習も3ヶ月を過ぎたころから段々とやらなくなります。

そんな時、「練習するって約束したでしょう!」と、追い詰めるのは止めましょう。
「練習しないならピアノ辞めさせるよ!」「練習終わるまでおやつは上げないからね!」等の強迫は、一時は効いても、練習嫌いどころかピアノ嫌いになるだけです。

小学生低学年が練習嫌いになる
原因と克服法

小学生低学年が
練習嫌いになる
原因と克服法

低学年 練習

生徒さんが自分で練習してきた楽譜

低学年 練習

楽譜の反服練習で身につきます

楽譜が読めない

レッスンの時はドレミの楽譜を読んだり弾いたりしているから大丈夫だと思うのは早計です。
ドレミで歌ったり(メロデイーを覚えた)弾いたり(先生のモノマネ)は出来ても、自分自身の身についていないため、時間がたてば直ぐに忘れます。
身に付くまで反復練習が必要ですが、レッスン後直ぐにやらないと効果はありません。
レッスンから帰宅後、テレビを見たり、ゲームをしたりと、色々な電子音を聴く前に復習する必要があります。

【克服法:毎日同じ時間に練習をする習慣】
今時、お習い事が複数あるのは珍しくありませんが、毎日の練習を必要とする習い事と、後からまとめてやることのできるもの、その場だけの練習で済むものと、種類分けをして、出来るだけ毎日同じ時間帯にピアノ練習を組み込みましょう。
例え、疲れてやる気が無い時でも、音を出すことが無くてもピアノに向かわせる事も必要です。
楽譜を声に出して読むだけでも良いのです。一人で読めない時は親も一緒に「これ何だっけ?数えてみようか?」と、忘れたことを責めずに、根気よく繰り返しましょう。

予定時間を超過しない事がコツです。(長すぎ無い!)
出来るまでやらせる…などすると、親ではなく先生になってしまうので、出来ない、解らない所は「レッスンで先生に教えてもらいましょう。」と切り上げてください。
家庭での練習はあくまでも復習が重要ポイントです。
そして、終わったら褒める!「練習頑張ったね、お疲れ様!」の労いの一言が大切です。

【克服法:親が練習する姿を見せる】
どうしても子ども自身がやらなかったら、親が「ハイ!今日はママが代わりに練習します!」
「あれ、難しいなあ…」と言って、わざと下手くそに、つっかえながらドレミを読んだり、弾いたりするのも効果的です。あまり深刻にならない事。
親があまりにスラスラと上手に弾くと、子ども自身が萎縮したり、やる気がしぼんでしまう事も有ります。
(自動演奏装置の付いたピアノもご注意ください。)

ドレミは分かるがリズムが分からない

【克服法:先生のお手本を録音・録画撮影】
レッスンでは先生がお手本を示してくれるでしょうから、動画撮影をお勧めします。
小学生なら自分自身がスマホ録画出来ますので、家での練習で参考にしてください。
時々「♪+♪=♩」と、数学的な説明をされる場合もあるでしょうが、リズムに関しては、感覚で覚えることが中心なので、録音録画が最も効果的です。
「録音、録画撮影しても良いですか?」と、一言先生にお伺いするのがマナーですね。

一人では練習が出来ない、一人でやるのが好きでない場合

小学生低学年では、まだまだ幼く、おかあさんと一緒なら出来る…という場合も多くあります。
「もう小学生なのに…」「いつまでも赤ちゃんじゃ困る…」と言わないでください。
もしかして、学校で精一杯緊張して来たのかもしれません。
外の世界で頑張ってきたのなら、家で親に甘えたいのはごく自然な流れです。

【克服法:練習前のエネルギーチャージ】
練習の前にピアノの椅子に座って『ギュ~と30秒間何も言わずに抱きしめる』のが効果的です。
(抱いている時黙っている方が良いです。)
それだけで、子どもは安心感を得られ、新しいエネルギーがチャージされます。
ピアノを練習する時、お母さんにギュ~っとしてもらえることが分かると、ピアノの椅子に座って両手を広げるだけで、大喜びで飛んで来るようになります。
ギュ~の後は練習だと教えてください。

練習を始めても直ぐに止める場合

【克服法:具体的な練習回数の指示と記録ノートを活用】
低学年で1時間同じ曲を弾き続けるのは不可能ですが、1分で終わってしまうのは短すぎます。
スラスラ弾けるようになったら…というような曖昧な表現ではなく、〇回と具体的な指示が必要です。
まだ集中力も持久力も弱いのですから、短い曲を複数持ち、それぞれを〇回練習し、やった分シールを貼り付けるなり、ノートに記録を残して努力の過程を可視化させるのも効果的です。
いずれも本人自身ではまだ継続して行う事が難しいので、親が記録の取り方を教えてください。
そして、次のレッスンの時に先生に見てもらいましょう。「家で良く練習したから、上手になった!」と褒めてもらえると、モチベーションも上がります。
反対にレッスンで〇が貰えなかった時、練習記録を見せ、足りない分を自覚させるのにも役に立ちます。

長廻かおる

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