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ピアノの先生に聞いた!
子供が楽しくピアノを続けるために
親がやるべき事

ピアノの先生に聞いた!
子供が楽しくピアノを
続けるために親が
やるべき事
ピアノを習い始めて数か月、我が子なりに頑張っているようで、何とか両手で弾けるようになってきた。
親の自分も子供の頃ピアノを習っていたが、当時は毎日の練習が続かず、いつの間にかレッスンを休みだし、結局…やめてしまった。
あの時もっと…すれば良かった。大人になってから改めて思うのだ。
我が子にはピアノの楽しみを、上手に弾ける喜びを教えてあげたいと。
昔の自分のように途中で挫折しないようにするにはどうしたらよいのだろうか?
そう思っている親御さんは沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
子供の年齢が小さければ小さいほど、親の影響力は大きいものです。
小さいお子さん(3~6歳)がピアノを習う動機は、本人が望んだというよりも親の希望でレッスンを始める場合がほとんどです。
親の方は、「ピアノが弾ける事」に対するに憧れや、自分が出来なかったことの後悔も含め、我が子に夢を託すのです。
ところが、子ども自身は「ピアノが上手になりたい!」と云う特別な気持ちもあこがれも何も持っていない状態で、ただ「連れられて」レッスンに来ているのです。
この状態で、ピアノが上手になるには多々困難が生じます。
子供本人に「ピアノが上手になりたい!」という気持ちを持たせることが最も重要です。
では、どうやったら子供本人が「ピアノが上手になりたい!」と、思ってくれるのでしょうか?
それには、子育て全般にも通じるキーワードがあるのです。
ピアノの素晴らしさを伝えよう
ピアノの素晴らしさを
伝えよう
1)まず、親自身が子供に
「ピアノは良いぞ!パパ(ママ)はピアノが大好きだ。」
「ピアノが上手に弾けたらおもしろいだろなぁ…」
「ピアノが弾けるとかっこいいよね…」等、
ピアノが素敵なモノだという事を度々子供に言い聞かせてください。
すると、子供は「ピアノってなんだ?」「ピアノって良い物なの?」と興味を持ちます。
パパやママが良いというものに興味を惹かれない子供はいません。
まず、「興味」という視線をピアノに向けさせます。
「大好きな○○のために」
2)楽器売り場に連れてゆき、子ども自身にピアノを触らせます。
「あ、音が出た!すごいねー!」と、一本指で良いので、子供の知っているメロデイーを探って弾いて見せましょう。
電子ピアノだと、自動演奏装置がついていて、色々な曲が流れてきますが、それよりも、ママ(パパ)自身が一本指で演奏する姿を見せる事の方が効果的です。
「ママ(パパ)もピアノが弾けるようになりたいよ!」
「○○ちゃんがピアノ弾けるようになってくれたらママ(パパ)嬉しいなぁ」等、
度々言って下さい。
すると、子供はようやくこの時点で「ピアノが弾けるとママ(パパ)が喜ぶのかぁ…」とわかってくれます。
これは、子供の躾やお手伝いを教える時にも使えるワードですね。
子供はママ、パパが大好きです。
「大好きな人が喜んでくれるなら何でもやるぞー!」という気持ちを持たせましょう。
「大好きな○○の為にお料理頑張るからね。」とか、「大好きな○○の為にお仕事頑張ります!」の様な言葉掛けを日常生活の中で使っていると、子供も同じ様に「大好きな○○の為にピアノ(勉強)がんばる!」と思ってくれます。
子ども自身に「ピアノが弾けるようになりたい!」と云う動機づけがあって始めてピアノレッスンは流れに乗れます。
親の役割は子供の応援団
3)いよいよレッスンはが始まったら
「今日のレッスンはどうだった?」
「練習曲はどんなの?」
「先生はどんな人?」
「今習っている曲が聞きたいなぁ」と、
ピアノレッスンに興味を示してください。
家庭での練習では、家族みんなで応援する事が重要です。
注意するのは、親の役割は子供の応援団だという事です。
例え、親自身がピアノの名手であっても、家庭での練習時には「サッサと練習しなさい!」とか、「そこ、違うじゃないか!」といったダメ出しなど先生のように言わないで下さい。
幼児期の基礎教育において先生は一人だけ、子供を頂点とした先生、親と云う三角形を作る様に信頼関係を構築しながら、共に子供の成長を見守ることが重要です。
ホームコンサートを企画しよう
ホームコンサートを
企画しよう
4)レッスンが進んで来たら小さな目標を立てましょう。
例えば、家族のお誕生日、季節の行事(ひな祭り、子供の日、七夕、ハロウイン、敬老の日、クリスマス等)に1曲を完成させ、家族の前で演奏するのです。
ホームコンサートとして、キチンとお辞儀をして演奏しましょう。
「○○ちゃん、上手になったねえ」「楽しい曲だねえ」「最後まで弾けてすごいぞ」「よく頑張ってるねえ」と毎回沢山褒めてあげましょう。
間違っても、つっかえても、止まっても、お褒めの言葉を子ども自身に聞かせてください。
褒められる程に「次はもっと上手になりたい!」「自分がピアノを弾くとみんなが喜んでくれる」と思って、更に練習に励んでくれます。
これは、料理を作るのに馴れていない奥さんが一生懸命作った料理を褒めるのと同じです。
多少こげていても、まずくとも、自分のために一生懸命作ってくれた努力に対して「ありがとう。おいしいよ」と言うのと同じです。
「私のためにピアノを弾いてくれてありがとう」と、子ども自身にしっかり伝えてください。
「次はもっと上手に弾いてね」なんてことは言ってはいけません。
心配しなくとも、うまく弾けなかった時ほど子供自身が「次はもっと上手に弾いてやるんだ」と思っていますよ。
親はあくまでも応援団、無償の愛を示すのです。
子供が楽しくピアノを続けるために
親がやるべき事とは
子供が楽しくピアノを
続けるために
親がやるべき事とは
子供が一番に喜んでもらいたい、褒めてもらいたい親が、ピアノを弾いている自分に全く興味を示さなかったとしたらどうでしょう?
子供は「なんのためにピアノ習っているのかな」「パパもママも褒めてくれないから、つまらないな」と、子供もまたピアノへの興味が薄れていくことでしょう。
「うちの子は全然練習をしない。」と、いう親御さんも沢山いらっしゃいます。
そんな時は、ピアノを弾いているお子さんに興味を持って接しているか?無償の愛で家族みんなで応援しているか?と、どうぞご自身を見つめてみてください。
親が興味を示さないことには、子供も興味を示しません。
これは、ピアノだけに限らず子育て全般に言えることではないでしょうか?
長廻かおる