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ピアノの調律

ピアノの調律
あなたの元へ本物のピアノが来ました!さあ音を出してみましょう!
あれれ…何か変な音…新品なのにどうして?
中古ピアノなら仕方がない?
ピアノを設置してもらったら、一番先にしなくてはならないのが「調律」というメンテナンス作業です。
ギターの様なモノなら自分でピッチ(音の高さ)を合わせますが、ピアノの弦は太くて硬くて、とてもじゃないが素人の手に負えるものではありません。
専門家「調律師さん」にお願いしましょう。
ピアノの調節の頻度について
ピアノの調節の
頻度について
新品ピアノならば、購入時のサービスとして設置後1年以内に1~2回の調律メンテナンスがついているものです。
ピアノバーゲン展示会場で購入された方には、搬入時のメンテナンスサービスのないものもあるので、自分で手配しなくてはなりません。
せっかくのピカピカの新品ピアノですが、木材で出来ているデリケートな楽器なので、設置された環境に馴染んで本来の美しい音が出てくるまで1~2年かかります。
同じ工場で製作されたピアノですが、部屋の温度湿度、弾かれる時間等によって音色が変わってきます。
極端な温度湿度の変化のある場所(廊下、玄関、外気温との遮断が出来ないプレハブ住宅等)にピアノを設置しては良い音が出ないし、楽器の劣化が酷く、弾いてもいないのに弦が切れたり、鍵盤が動かなくなったり、ペダル操作が動かない等のトラブルが発生します。
設置、保管場所の優劣によって楽器自体の価値も大きくて変わります。
新品ピアノでさえそうなのですから、中古ピアノならば、なお更しっかりとしたメンテナンス作業をしてもらわなければなりません。
ただし、中古ピアノと一口に言っても掘り出し物も有り、品質管理が良ければ100年以上演奏可能です。
信頼のできるピアノ調節師を
信頼のできる
ピアノ調節師を
私が留学生活をしていたウィーンではさすが「音楽の都」と呼ばれるだけあって、世界中からピアニストの卵たちが大勢勉強しています。
当然ピアノの需要が大きく、楽器屋さんも多数あります。
バイオリンのように自分の楽器を持ち運ぶ事が出来ないピアノは、現地で購入するか、レンタルで自宅に設置してもらい練習します。
ちなみに私はレンタルで、120年古いグランドピアノ(月15,000~30,000円)を弾いていました。
現在の東京の音楽大学生で地方から勉強に来ている音大生の多くは、防音機能の付いたマンションで一人暮らしをしている方が多く、実家から自分のピアノ(グランドピアノ、アップライトピアノ)を持参したり、新たに購入する他に、レンタルピアノ(アップライトピアノで月9,000~13,000円)を利用される事が多いです。
ピアノの購入とレンタルのどちらにしても、ピアノを弾く以上「調律師さん」との信頼関係が重要です。
ピアノは調節が命
誰に頼んだら良いか迷うならば、あなたのご指導頂いているピアノの先生に相談するのが一番良いでしょう。
一般的にアップライトピアノで10,000~14,000円、グランドピアノで12,000~17,000円。(出張費がかかる場合があります。)
また、音を合わせるだけの調律のほかに、整音と言って弦を打つハンマーのヘッド調節や、弦の錆び取り、鍵盤の重さ調整、ペダル調整等細かいメンテナンス作業が入るかどうかで値段も変わります。
調節はピアノを購入し設置する時も大事ですが、あなたのピアノをいつまでも大切にするためには、信頼のできるピアノ調節師にメンテナンスを定期的に依頼しましょう。
長廻かおる